こんにちは、Rough Lifeです。
今回は、2014年式JKラングラーの、前後デフオイルをDIYで交換しました。
ど素人でも簡単に交換できるので、やり方や手順をまとめておきます。(私もど素人です)
YouTube動画でも詳しく説明しながら交換しておりますので、先に手順を見ておきたいという人は、下記リンクよりご覧ください。
目次
- デフ・デフオイルとは
- デフオイルの交換時期
- 準備するオイル・工具
- デフオイル交換の手順
- 注意事項・まとめ
デフ・デフオイルとは
デフは、「デファレンシャルギア」の略称で、差動装置を意味します。
車がコーナーを曲がる時、タイヤは左右で移動距離が異なります。例えば左カーブなら、外側(右側)のタイヤは内側(左側)のタイヤよりも移動距離が長くなり、左右のタイヤの回転数(速度)に差が出てしまいます。この左右の回転数の調整を担うのが、デフなのです。
デフが付いていないと、左右のタイヤの回転数が同じになってしまい、コーナーを曲がるとき、足周りに大きな負担がかかってしまいます。
デフはギアパーツで構築されており、デフオイルはそのギアをスムーズに動かしたり、摩耗や破損を防いでくれるオイルです。
デフオイルの交換時期
一般的にデフオイルの交換目安は2年または50,000㎞といわれています。
実体験による私としての目安は、もう少し長いスパンでもいいと考えています。
実際我が家のラングラーが走行距離50,000㎞を迎えたとき、新車登録時からの年数はすでに6年ほど経過していました。
その時点で交換をしてみようと思い、デフオイルを少し抜いて汚れを確認してみましたが、「交換する意味あるかこれ?」と思うほど汚れておらず、出したオイルをそのまま戻してやりました。
その後100,000㎞を迎えた際、年数はさらに3年が経過しており、改めてオイルの汚れをチェックしてみました。
それが今回の交換というわけですが、今回はそれなりに汚れていました。(下の画像)
動画のスクショでございまして大変見にくいのですが、赤丸の中央が100,000㎞(9年間)走行したデフオイルです。
見ての通り、黒くなって汚れているので、ここで交換とします。
ちなみに新品のオイルは、はちみつとほぼ同じような色です。
以上より、ラングラーのデフオイル交換は、「100,000以内に汚れていたタイミングでやる」くらいの感覚でいいのではないでしょうか。
準備するオイル・工具
使用するオイルですが、高価な純正品を使う必要は全くありません。
私のお勧めは、RED LINEの80W-90です。
粘土は特にこだわりがなければ、純正品と同じ粘土の、80W-90を入れましょう。
使用する量ですが、既定値ではリア2qt(1qt=946ml)、フロント1.1qtとなっているため、3.1qt必要です。少し余りますが、へました時のことを考えて、4本購入しておくと安心です。(私はがっつりこぼしました…)
お得な4本セットを下記リンクから購入できるので、施工前に確保しておいてください。
ただ、私の場合はキャンピングトレーラーを牽引するため、少々固めのオイルを入れておきました。
使用したオイルは、RED LINEの80W-140です。
こちらも一応リンクを張っておくので、トレーラー牽いたりハードな使い方をしている方はぜひ使ってみてください。
こちらはまとめ買いより1本単位での購入が圧倒的に安かったため、1qtのリンクを張っておきます。
続いて工具ですが、必要なものはソケットレンチ(3/8インチ角 or 9.5mm角)と、廃オイル捨てる入れ物のみです。
一応、比較的安価かつ使いやすいラチェットのリンクを張っておきます。高価なものである必要は全くないので、持っていない方はご用意ください。
廃オイルは外に流すわけにはいきませんので、そのまま燃えるごみとして捨てたい方は、こちらもご用意ください。
他にあったほうがいいものとして、
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- 水道用シールテープ
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- 透明なチューブ(内径10mm程度、1m)
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- パーツクリーナー
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- コンプレッサー
あると作業が捗りますが、なくても交換はできます。
デフオイル交換の手順
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- デフオイル注入口のボルトを緩める
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- デフオイル排出口のボルトを緩め、オイルを排出
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- 排出口のボルトを締める
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- 新しいオイルを入れる
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- 注入口のボルトを締める
手順としてはこんな感じで、エンジンオイル交換とやることは一緒ですね。
むしろフィルターなどない分単純に思えます。
ただ、各所に要点や注意があるため、順を追って説明していきます。
1,デフオイル注入口を緩める。
デフオイルのボルトには、正方形の凹みがあるので、ここにソケットレンチ(3/8インチ角 or 9.5mm角)をそのまま差し込みんで緩めます。
なぜ排出口よりも先に注入口を先に開けるのかというと、万が一オイルを排出した後に、注入する方のボルトが腐食などにより外れなかったとします。
するとその時点で、もうその車は移動させることができなくなってしまうからです。
なので先に注入口を緩め、新しいオイルをしっかり入れられるかを確認しておきましょう。
2,デフオイル排出口のボルトを緩め、オイルを排出
こちらも注入口と同様、ソケットレンチをそのままボルトの凹みに差し込みます。
緩めたらすぐにオイルが染み出してくることがあるので、受け皿を用意しておきましょう。
オイルが完全に出るまでしばらく待ちます。
3,排出口のボルトを締める
オイルが完全に抜けて滴り落ちなくなったら、排出口のボルトを締めます。
Dのマニュアルによると、締め付けトルクは34ニュートンです。
ボルトを戻す前に、付着した鉄粉をパーツクリーナーで洗浄し、シールテープを3周ほど巻いておくと漏れ防止になります。(この辺は冒頭の動画で詳しくやってます)
4,新しいオイルを入れる
注入口から新しいオイルを入れます。
オイルゲージなどは存在しないため、注入口から入れたオイルがあふれ出して来たらそこまでということになります。アバウトですが面倒くさくなくていいですね。
普通に入れてもいいのですが、実際にやってみるとダンパーやロッド類が邪魔で、相当入れにくいです。特にフロント。
なので私は、透明チューブとコンプレッサーを使ったやり方で挑戦してみました。
この辺は動画の方でさらに詳しくやっているので、見た方が早いかと思います。
まず新オイルの容器に2つ穴をあけ、1つにはチューブを差し込み、もう1つにはコンプレッサーから空気を送り込んで、圧力ポンプのような仕組みを作ります。
あとはチューブの先端を注入口に差し込み、オイルを送るだけです。
コンプレッサーの圧力が強すぎると、内圧によって容器が破裂します。(実体験...)
圧力計があるなら最低まで落とすなど、とにかく少しづつ圧をかけてください。
5,注入口を締める
オイルが注入口からあふれ出して来たら完了です。
先ほど同様、ボルトを洗浄しシールテープを巻いたら、34ニュートンのトルクで締め付けます。
注意事項・まとめ
以上で作業は終了となります。
前後ともに作業内容は同じなので、片方ずつ確実に行ってください。
注意事項として、
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- 排出口の前に注入口から先に緩める
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- コンプレッサーによる内圧でオイルを注入する際は、圧力をかけ過ぎない
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- 締め付けトルクは、排出・注入ともに34ニュートン
これらの点さえ気を付ければ、ど素人でもなんら問題なく交換できてしまいます。
そろそろだなという方はぜひ、挑戦してみてくださいね。